絵本の世界
4000メートルの崖にかこまれ、そとの世界を知らない町がありました。
町はえんとつだらけ。
そこかしこから煙があがり、あたまのうえはモックモク。
朝から晩までモックモク。
えんとつの町に住むひとは、くろい煙にとじこめられて、
あおい空を知りません。
かがやく星を知りません。
町はいま、ハロウィンまつりのまっただなか。
魔よけの煙もくわわって、いつもいじょうにモックモク。
あるとき、
夜空をかける配達屋さんが、煙をすってせきこんで、
配達中の心臓を、うっかりおとしてしまいました。
さすがに視界はこのわるさ、どこにおちたかわかりません。
配達屋さんはさっさとあきらめ、夜のむこうへスタコラサッサ。
ドクドクドクドクドックドク。
えんとつの町のかたすみで、あの心臓が鳴っています。
えんとつ町に突如現れたゴミ人間『ハロウィン・プペル』が
煙突掃除屋の少年『ルビッチ』と出会い、『星』を探す奇跡の物語。
黒い煙に包まれた『えんとつ町』は、『現代社会』のことで、
夢を見て、夢を語る人間を執拗に叩きます。
ゴミ人間『ハロウィン・プペル』は、
夢を見て、
夢を語り、
行動し、
鼻で笑われ、
叩かれている『あなた』のことです。
『えんとつ町のプペル』は、『あなた』の物語。
『あなた』へ向けた応援歌です。
「えんとつ町のプペル」の無料公開ページはコチラ
是非あとがきまでご覧ください。
頑張っている『あなた』に届きますように…。
東京では2万3000人を動員し、神戸では入場4時間待ちとなった『えんとつ町のプペル展』。
『えんとつ町のプペル展』が、これまでの個展と違うところは、"絵そのものが光っている"という点。
全42ページ、LED内蔵型の光る絵本、暗闇で浮かび上がるページ、こんな展示方法は世界初です。
私たちは、この絵本「えんとつ町」の世界に完全に
魅入られ、沢山の方に見てもらいたい!と今回の個展開催に手をあげました。
ぜひ、大阪がもよんで、不思議な絵本の世界に入ってみてください。